貸家の不動産売却
貸家の売却は基本的に2パターンで、「入居中のまま売却」するか、「退去後に売却」するかですが、実はもうひとつ売却する方法があります。
貸家が古くなり管理が難しくなった為、売却を考えるオーナー様がいます。築年数が経つにつれ不具合が多くなり、修繕する頻度が高くなります。修繕費用はオーナー様負担ですので、設備によっては多額の出費となってしまいます。オーナー様もローンを組んで貸家を所有しているケースがあるので、修繕費用を回収するのに何カ月もかかってしまうのは非常に困るのです。
そこで売却の検討が始まりますが、貸家の売却は①入居者さんがお住まいのまま売却するオーナーチェンジ、②入居者さんに退去して頂き売却する方法の2通りの売却方法があります。
物件ごとに条件が違うので、どちらが良いとは言えませんがオーナーチェンジで物件を売却する場合、購入する方は基本的に不動産投資家です。不動産投資家さんたちは利回り計算で物件を購入するので、相場より安い金額になる確率が高くなりますが、比較的早期に売却する事ができます。
一方で入居者さんに退去して頂く場合、一般的に6ヵ月前までに通知しなければなりません。ですが入居者さんにも事情がありますので、必ずしも退去してくれるとは限りません。また引越しには費用もかかりますので、オーナー様が6ヵ月分の賃料を入居者さんに支払って退去して頂く事もあります。※賃料の6ヵ月分というのが相場になっています。
退去が完了し空家となれば、居住用物件をお探しのお客様にご紹介が可能になりますので相場で売却する事ができますが、売却までの期間が長くかかります。
どちらが良いかは一概には言えませんが、貸家のオーナー様は賃貸借契約更新時に次回の更新を行うか、行わないか管理会社に相談してみても良いかもしれません。
最後にもうひとつの売却方法ですが、オーナーチェンジでの売却でも退去後の売却でも無く、入居者さんにそのまま購入して頂くという方法です。その場合は今まで賃料を払ってもらっているので、お安く譲るオーナー様が多く感じます。今現在お住まいの方が購入してくれますので、設備の不具合がある場合でも売却後のクレームはほぼありません。
このように不動産売却といっても色々な方法があります。貸家に限らず、相続した不動産を利用する予定がなかったり、住替えをお考えのお客様はいつでもお問合せ下さい。